海外の旅レポ・フランス

60歳、初めての海外一人旅。始まりは敬老会の打ち上げでした

🐦アジくん「ねえ、うふころさん。フランス、行ってきたんだって?」

 行ってきた行ってきた!去年の秋、60歳。しかも一人でよ。

🐦アジくん「ひとりで!?攻めるねえ〜。楽しかった?」

 うん、楽しかった。……けど、まあ〜失敗だらけ(笑)

🐦アジくん「あ、そういう感じね」

 そういう感じ(笑)なにせ海外に一人なんて、生まれて初めて。しかもいきなりフランスよ?正直、ワクワクより不安のほうが多かったくらい。

 その旅立ちの前の日、私が何してたと思う?

🐦アジくん「んー、荷造りとか?」

 ふつうはそうよね。でも私——

【町内の敬老会】

 の係を、朝からやってたの。

🐦アジくん「旅の前日に!?ていうか、うふころさんもお祝いされる側じゃないの!?」

 ……それ、言わないで(笑)  そうなの。60歳で敬老会の“準備する側”。自分でも「あれ、私どっち側?」って思ったもの。でも、係になっちゃったんだから仕方ない。会場の準備に走り回って、お年寄りをお迎えして、そのまま打ち上げ会まで。気づいたら、もうへとへと。

🐦アジくん「で、その日は帰って寝たと」

 それがね、寝られないの。その日のうちに、空港近くのホテルまで移動しなきゃいけなくて。

🐦アジくん「鬼スケジュールだ」

 でしょ(笑)でもね、これでも準備だけは抜かりないの。荷造りも下調べも、前もってきっちり済ませてあったから——

【荷物は、もう完璧。】

 当日どんなにバタバタしても、そこだけはセーフ。我ながら、そこは褒めてあげたい。

 夫のビュン助にホテルまで送ってもらったのが、夜十時ごろ。前泊して、翌朝の便に備える作戦です。「明日からフランス!」なんて気分より、このときは、とにかく今日はもう寝たい。それが本音でした。

 そして、さっそく起きるんです。この先の珍道中を予感させる、小さな出来事が。

🐦アジくん「お、さっそく?」

 ホテルのチェックインが、機械式だったの。画面をタッチして進めるだけ。若い人なら、なんてことないやつ。でもこれが——

【まあ、できない。】

 押してもダメ。覗き込んでもダメ。あっち触って、こっち睨んで、完全にお手上げ。

🐦アジくん「え?旅、始まる前に詰んでる?」

 ……そうなの。思い出すと、今でも笑っちゃう(笑)  あたふたする私の横で、ビュン助がふっと苦笑い。その顔で、わかっちゃった。「大丈夫か、この先」って思ってる顔。

 でもね。

 いちばん「大丈夫かな」って思ってたのは、ほかでもない私自身でした。  機械の前で立ち往生しながら、なんだかおかしくなってきて。こんなドタバタで旅立つなんて、我ながら私らしい。まあ、なんとかなるでしょう。そんな気分で、私は飛び立ったんです。

 ——この先、私は本当にたくさん失敗します。スマホが繋がらなくて冷や汗をかいたり、夜のパリで盛大に迷子になったり、買ったワインの栓が抜けなくて一人で格闘したり。

🐦アジくん「聞きたいような、聞きたくないような(笑)」

 全部話すから、覚悟してて(笑)  でもね。その失敗も全部ひっくるめて、本当に、行ってよかったんです。

 もし「行ってみたいけど、私には無理かしら」って迷ってる方がいたら、これだけは伝えたい。  大丈夫。ホテルの機械にすら手こずるこの私が、ちゃんと行って、ちゃんと帰ってこられたんですから。

 さあ、ご一緒に。あの秋の旅を、はじめから。

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【うふころのひとことメモ】

 旅立ちのバタバタを乗り切れたのは、“前もっての準備”のおかげでした。これから旅する方へ、私なりのコツを2つ。

 ◆ 荷造りは「5日前」までに、絶対終える  「前日でいいや」は、危険です(私はその前日に、まさかの敬老会でした)。おすすめは、5日前までにスーツケースをほぼ完成させること。残すのは、ギリギリまで家で使うものだけ——化粧品、ヘアアイロン、下着類。それ以外は先に詰めてしまえば、直前で慌てることはありません。

 ◆ 前泊は「寝るだけ」と割り切る  セントレア(中部国際空港)発なら、私は東横INN一択です。理由は、寝るだけだから。低価格でシンプル、そして清潔。空港から少し離れていますが、歩かなくてもバスの送迎があります。  旅は、これから本番。お金も体力も、現地でこそ使いたいもの。だから前泊は、エコに、シンプルに。これが私の結論です。

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